韓国焼酎の種類と度数を徹底比較!チャミスル・ジンロ・セロの違いを紹介

韓国のお酒・飲み物

韓国料理に欠かせないお酒といえば、やっぱり焼酎!

近年は「セロ(새로)」や「ジンロ(JINRO)」など、日本でもよく見かけるようになり、「いろいろ種類があるけど、違いがよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか?

この記事では、韓国焼酎の種類や度数の違いをわかりやすく解説しながら、「チャミスル」「ジンロ」「セロ」の特徴を徹底比較していきます。

飲みやすさやアルコール度数、味の傾向を知って、自分にぴったりの1本を見つけてみてください!

韓国焼酎ってどんなお酒?

韓国焼酎は、韓国で日常的に親しまれている国民的なお酒です。

ここではまず、韓国焼酎の基本的な特徴や日本との違い、最近のトレンドまでを押さえていきましょう。

韓国焼酎の特徴とは?

韓国焼酎は、もともと穀物やイモ類、米などを原料とした蒸留酒です。

伝統的には「진짜 소주(本物の焼酎)」と呼ばれる、単式蒸留(※)による本格焼酎が主流で、アルコール度数も20〜25%と高めでした。

しかし、現代の韓国で主流となっているのは「希釈式焼酎」

「希釈式焼酎」とは、連続式蒸留(※)で高濃度のアルコールを作り、水や甘味料などを加えて13〜17%程度に調整したもので、代表的なブランドに「チャミスル」があります。

クセが少なくスッキリした味わいで、冷やしてショットグラスでストレートで飲むのが定番スタイル。

手頃な価格で手に入ることもあり、日常的に親しまれているお酒です。

単式蒸留:昔ながらの製法で、一度の蒸留でアルコールを抽出する方法。素材の風味や香りが残りやすく、味わい深いのが特徴です。日本の本格焼酎や、韓国の伝統焼酎に多く使われます。

連続式蒸留:近代的な製法で、何度も繰り返し蒸留して高濃度のアルコールを効率的に作る方法。クセが少なくスッキリした味に仕上がり、大量生産にも向いています。

日本の焼酎との違い

韓国焼酎と日本焼酎は、どちらも蒸留酒という点では共通していますが、「どう飲むか」「どう作られるか」「何を重視しているか」など、いくつか明確な違いがあります。

比較項目韓国焼酎日本焼酎
主な製法連続式蒸留(希釈式)単式蒸留(本格焼酎)
原料の特徴穀物や糖質原料を使用。甘味料・香料で調整芋、麦、米などの素材にこだわる
アルコール度数13~17%が主流(ライト)約20~25%(やや強め)
飲み方冷やしてストレートが定番ロック、水割り、お湯割りなど多様
価格帯比較的リーズナブルブランドや原料によって幅広い
味わいすっきり・やや甘め素材の風味が全面に出るものが多い

特に製法の違いは、味や香りに大きく影響します。

韓国焼酎は連続式蒸留でクセのないアルコールを大量生産し、それを水などで割ることで飲みやすく仕上げられています。

一方、日本焼酎は素材の味を活かす単式蒸留で造られるため、個性が際立ちやすく、飲み方のバリエーションも豊富です。

韓国焼酎の最近のトレンド

韓国焼酎市場では、ここ数年で大きな変化が起きています。

1つ目はアルコール度数の低下

2000年代初頭は20%前後が一般的でしたが、現在では13〜16%程度のライトな焼酎が主流になっており、若い世代や女性にも支持されています。

2つ目はフレーバー焼酎の人気

桃・グレープフルーツ・ブルーベリーなど、ジュース感覚で飲める商品が次々登場し、K-POPアイドルのCMなどをきっかけに爆発的ヒットを記録しています。

3つ目は健康志向の高まり

糖質やカロリーを気にする人が増加したことから、カロリーオフの焼酎が登場し、「罪悪感なく楽しめるお酒」として進化を続けています。

チャミスル・ジンロ・セロを徹底比較!度数・味・おすすめポイントも紹介

現在の韓国焼酎市場では「チャミスル」「ジンロ」「セロ」の3ブランドが特に高い人気を誇っています。

どれもコンビニやスーパーで手軽に購入できる定番商品でありながら、それぞれに味や香り、アルコール度数などの個性があります。

ここからは、そんな代表的な焼酎3種類について、特徴や違いを詳しく見ていきましょう。

チャミスル(참이슬)とは?

韓国焼酎といえば真っ先に名前が挙がるのが「チャミスル」。

製造元は韓国最大手の酒造メーカー「HiteJinro(ハイト眞露)」です。

1998年に発売されて以来、20年以上にわたって韓国焼酎市場のトップを走り続けています。

チャミスルにはいくつかの種類があり、主なものは以下のとおりです。

  • チャミスル・オリジナル(度数:20.1〜17.8%):昔ながらの味わい。しっかりした飲みごたえ。
  • チャミスル・フレッシュ(度数:17.2〜16.5%):すっきり軽やか。現在の主流。

味わいはやや甘みがあり、まろやかでクセが少ないのが特徴。

最近ではマスカット・梅・すもも・グレープフルーツなどのフレーバータイプも人気で、特に20〜30代の若年層や女性を中心に支持されています。

こんな人におすすめ!

✔ 焼酎初心者/アルコールが強すぎるのは苦手

✔ ちょっと甘めで飲みやすいお酒が好き

✔ フレーバー系を試してみたい

ジンロ(JINRO)とは?

「ジンロ」はチャミスルと同じくHiteJinro(ハイト眞露)が展開するブランドですが、チャミスルとは少し違ったポジションで人気を集めています。

主に輸出用(日本・アメリカ向け)として販売されており、韓国国内よりも日本のコンビニや居酒屋で見かける機会が多い焼酎です。

ジンロシリーズは全体的にアルコール度数が13〜14%台と低めに設定されていて、フレーバー展開が豊富なのが特徴。

  • ジンロ・マスカット
  • ジンロ・グレープフルーツ
  • ジンロ・ストロベリー など

味わいはチャミスルよりさらに軽く、ジュース感覚で飲めるものも。

甘さがしっかり感じられ、お酒に強くない人でも楽しめるような設計です。

こんな人におすすめ!

✔ ジュース感覚で焼酎を楽しみたい

✔ チャミスルより軽い味が好き

セロ(새로)とは?

「セロ(새로)」は、HiteJinroの競合であるロッテ七星飲料が2022年に発売した新ブランド。

名前の「새로」は韓国語で「新しく」という意味を持ち「新しいスタイルの焼酎」を打ち出しています。

度数は16.5%前後と中間層。

チャミスルよりややドライで、アルコール臭を抑えたすっきりした後味が特徴。

糖類・甘味料無添加で、カロリーオフを意識した健康志向の設計が支持を集めています。

現在は韓国のスーパー・コンビニでのシェアが急上昇しており、「チャミスル一強時代に風穴を開ける存在」として注目されています。

こんな人におすすめ!

✔ アルコール臭が苦手/すっきり系が好き

✔ 甘くない焼酎が好み

✔ ヘルシー志向・カロリーを気にする人

3ブランドを比較してみよう【表まとめ】

ここまでご紹介した「チャミスル」「ジンロ」「セロ」は、いずれも韓国焼酎の中で人気を集める代表的なブランドです。

それぞれに特徴があり、味わいやターゲット層も異なるため、好みに合わせて選ぶのがポイント。

最後に、それぞれの違いをわかりやすく一覧表でまとめてみました。

商品名メーカー度数味の特徴フレーバー展開ターゲット層
チャミスルハイト眞露13〜17%やや甘くまろやか多い幅広い年齢層
ジンロハイト眞露約16.9%軽くてスッキリ無しミレニアル世代・若者
セロロッテ七星約16%後味スッキリ・淡め少なめ健康志向のライトユーザー

韓国焼酎の飲み方・楽しみ方

韓国焼酎はシンプルに楽しむもよし、アレンジして楽しむもよし。

ここでは、韓国ならではの焼酎の楽しみ方をご紹介します。

定番はショットグラスでストレート

韓国では、焼酎をショットグラスに注いでストレートで飲むのが一般的。

一口サイズでくいっと飲むのが基本スタイルです。

注ぎ方にも一工夫があって、瓶をくるっと回したり、あえて高い位置から注いだりと、魅せる注ぎ方で場を盛り上げるのも韓国ならでは。

「소주 따르는 기술(焼酎注ぎテク)」として話題になることもあります。

ビールとの爆弾酒(ソメク)も人気

焼酎とビールを混ぜたカクテル「소맥(ソメク)」も定番。

소주(ソジュ=焼酎)+맥주(メクチュ=ビール)の略で、シュワっとした爽快感が魅力。

お店で飲む場合は、焼酎と瓶ビールを1本ずつ注文し、自分たちで割って飲みます。

黄金比は「焼酎1:ビール2〜3」と言われています。

焼酎をコップに注ぎ、スプーンで軽く混ぜて泡立てたり、割り方にも個性が出るのが楽しいポイントです。

カクテル風にしても◎(フルーツや炭酸で)

最近では、フルーツジュースや炭酸水を加えてカクテル風にアレンジするスタイルも人気。

特に女性やライト層に支持されていて、居酒屋やバーでも「マスカットソジュ+トニック」や「柚子ソジュ+炭酸水」などのメニューが定番化しています。

自宅でも簡単にできるので、「今日は軽めに楽しみたい」なんてときにもぴったり。

まとめ|韓国焼酎の魅力を知れば、もっと楽しめる!

韓国焼酎は、文化・トレンド・飲み方のスタイルまで、知れば知るほど面白い奥深い世界が広がっています。

最近の韓国では、健康志向の高まりとともに「低アルコール・低カロリー・飲みやすさ」が求められ、ライトな焼酎が人気に。

それぞれに違った味わいや個性があり、好みやシーンに合わせて選ぶのが醍醐味です。

また、飲み方にも工夫があり、定番のショットスタイルのほかにも、爆弾酒(ソメク)やカクテル風アレンジなど楽しみ方は自由自在。

一緒に飲む人とのコミュニケーションや「注ぎ方の一芸」など、お酒を通じた交流文化も韓国焼酎の魅力の一つです。

ぜひ、この記事をきっかけに「自分に合った一本」を見つけて、韓国の食文化をもっと身近に感じてみてくださいね。

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