日本で貝料理といえば、ちょっと特別な日の高級グルメというイメージがあるかもしれません。
でも、韓国では、アワビや牡蠣といった貝料理が驚くほど手頃な価格で、しかも日常的に楽しまれているのをご存知でしょうか?
貝焼き・貝蒸し・スープなど料理のバリエーションも豊富で、外食の中でも人気のメニューです。
この記事では、
- 韓国で貝料理が安くて種類豊富な理由
- 人気の貝料理の種類や魅力
- 旅行中に楽しむコツや食べ方のポイント
などを、わかりやすく解説します。
韓国グルメをもっと楽しみたい方、次の旅行で何を食べようか迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
韓国はなぜ貝天国?貝料理が安くて美味しい3つの理由

韓国ではアワビや牡蠣など、日本では高級な貝類も驚くほど手頃な価格で食べられることが多くて驚きます。
お隣の国なのに、なぜこんなに違いがあるのでしょうか?
韓国で貝料理が安く楽しめる主な理由を3つご紹介します。
① 国土の三方が海に面している
韓国は東・西・南の三方向を海に囲まれており、海産物が身近な国です。
特に西海岸の忠清南道や、南海岸の慶尚南道では、貝類の養殖や漁獲が盛んに行われており、アワビ・牡蠣・ムール貝・ホタテ・ハマグリなどが大量に水揚げされます。
また、各地に貝専門の市場や直売所が多く存在し、現地で採れた新鮮な貝がそのまま流通しています。
産地が近いぶん流通コストも低く抑えられ、価格に還元されているのです。
②地元で採れる「旬の貝」が豊富
日本と比べても、韓国のほうが流通している貝の種類が多く感じられます。
アワビ、牡蠣、ホタテ、ハマグリに加え、トリガイ、ムール貝、コマ貝、タマガイ、赤貝など、季節によって様々な種類が楽しめます。
旬の時期に合わせて採れたての貝が並ぶため、「そのときにいちばん美味しいものを安く」食べられるのも大きな魅力。
市場だけでなく、飲食店や屋台でも、その季節のおすすめ貝メニューが並びます。
③大皿でシェアするスタイルが多い
韓国では、食卓を囲んで料理をシェアする文化が根づいており、貝料理も例外ではありません。
大皿で提供される貝焼きや貝蒸しを、数人で分け合いながら楽しむスタイルが一般的です。
このようなスタイルは、一人前ずつ盛り付ける日本の形式に比べてコストパフォーマンスが高く、多くの量を手頃な価格で提供しやすいという利点があります。
実際に私が初めて貝焼きのお店を訪れたときも、テーブルいっぱいに山盛りの貝が運ばれてきて、そのボリュームに驚きました。

逆に、1人分の注文は難しいお店も多いので、訪れる際は友人や家族と一緒に行くのがおすすめです。
こうした食文化も、韓国で貝料理が安く楽しめる理由のひとつと言えるでしょう。
韓国の「貝料理」4選
韓国では、さまざまな種類の貝を使った料理が日常的に楽しまれています。
ここでは、現地の食堂や屋台でもよく見かける、代表的な貝料理を4つご紹介します。
チョゲグイ(조개구이:貝焼き)

炭火でじっくり焼いた貝をそのまま味わう「チョゲグイ」は、韓国で人気の定番メニュー。
大ぶりのハマグリやアワビ、ホタテなどが鉄板や網の上に並び、ジュージューと焼ける音と香ばしい香りが食欲をそそります。
バターやニンニクを落としたり、チーズを乗せたりと、味付けのバリエーションも豊富。
ビールや韓国焼酎との相性も抜群ですし、バーベキューのような雰囲気でとっても楽しい!
旅行の思い出に残ること間違いなしのメニューです。
チョゲチム(조개찜:貝蒸し)

たっぷりの貝を豪快に蒸した「チョゲチム」は、辛くない味付けが特徴の一品。
あさり、ムール貝、ホタテなどを、ねぎやにんにく、他の海鮮物と一緒に蒸し上げ、素材の味を引き出します。
蒸気でふっくら仕上がった貝は、旨味が凝縮され、まさに絶品。
貝のだしがたっぷりと出ているスープも身体にしみわたる味わいです。
ヘムルタン(해물탕:海鮮鍋)

貝だけでなく、カニやエビ、イカなどもたっぷり入ったピリ辛の海鮮鍋「ヘムルタン」。
韓国の冬に欠かせない鍋料理のひとつです。
味付けはコチュジャンや唐辛子ベースで、パンチのある辛さと海の幸のうまみが融合。
中でもアサリやハマグリがスープに深みを加えてくれます。
〆にごはんやラーメンを入れて楽しむのも韓国流!
チョンボッチュク(전복죽:アワビ粥)

細かく刻んだアワビが入った栄養満点のお粥。
やさしい味わいと消化の良さから、旅行中の朝ごはんとしても人気。
プレーンの白いお粥もいいですが、通な人は緑色のアワビ粥を好みます。
緑色はアワビの肝(内臓)の色で、より濃厚なうまみとコクのある味わいが楽しめます。
「内臓入り=本格派で贅沢」とされることも多く、価格も少し上がることがありますが、せっかく韓国に行くなら、ぜひ食べておきたい一品です。
まとめ|韓国旅行で食べたい!貝料理は「安い・豊富・美味しい」の三拍子
韓国では、アワビや牡蠣といった日本では高級なイメージの貝料理が、驚くほど手頃な価格で楽しめます。
その理由は、
- 海に囲まれた豊かな海産資源
- 地元で採れる旬の貝の流通
- 大皿でシェアする外食文化 など、環境と食習慣が大きく関係しています。
貝焼き(チョゲグイ)、貝蒸し(チョゲチム)、海鮮鍋(ヘムルタン)、アワビ粥(チョンボッチュク)など、料理の種類も豊富で、どれも韓国旅行中に一度は味わってほしいものばかり。
お得に、そして楽しく味わえる韓国の貝料理。ぜひ現地でチャレンジしてみてくださいね!
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