韓国料理といえば焼肉やキムチが有名ですが、実は刺身(フェ)も現地で根強い人気のあるグルメのひとつです。
私自身、韓国で「フェ」を初めて体験したとき、その食感・量・食べ方など、日本の刺身との違いに驚かされ、今では「韓国に行ったらフェを食べずには帰れない!」と思うほど、すっかりハマってしまいました。
この記事では、韓国の刺身「フェ」とは何か?を中心に、日本との違いや現地での楽しみ方を、実体験を交えてわかりやすく解説します。
韓国旅行を予定している方や、食文化の違いに興味がある方は、ぜひ参考にしてください!
韓国の刺身「フェ」とは?

韓国で刺身を意味する言葉は「フェ(회)」といいます。
日本語の「刺身」とほぼ同じような意味ですが、そのスタイルや食文化には日本とは大きな違いがあります。
韓国で刺身文化が発展した理由
韓国は焼肉のイメージが強いので、刺身文化があることを知らない方もいるかもしれませんね。
韓国は三方を海に囲まれた地形を持つ国。南側には東シナ海と黄海、西には日本海が広がっていて、新鮮な魚介類が豊富にとれる環境が整っています。
特に、潮の満ち引きが大きい西・南海岸では、干潟や浅瀬が発達しており、貝や海藻類の宝庫としても知られています。
こうした地理的な背景から、韓国でも独自の刺身文化「フェ」が発展してきたのです。
フェの最大の特徴は「鮮度」
韓国では、魚をさばいたらすぐに提供するのが一般的。
日本の刺身は魚を適度に寝かせて旨みを引き出す「熟成」させるのが一般的ですが、韓国のフェはとれたてをそのまま食べるスタイルです。
そのため、食感はとても独特。
日本のとろけるような刺身とは違って、ぷりぷり・もちもちとした歯ごたえがあり、最初は「かたい?」と感じるかもしれません。
でもこれがクセになる人も多く、現地ではこの食感こそが「おいしいフェ」の条件とされています。
使われる魚も少しちがう
韓国では白身魚が人気で、ヒラメやスズキ、タイなどがよく使われます。
赤身魚は比較的少なく、脂が少なめであっさりとした味わいが好まれる傾向があります。
また、日本では数切れずつ提供されることが多いですが、韓国では大皿に山盛りで提供されるのも特徴のひとつです。
魚だけでなく、タコやホヤ、貝類などが一緒に盛られることもあり、そのボリュームに思わずびっくりすること間違いなしです。
フェの食べ方
韓国のフェ文化でもうひとつ驚くのが、食べ方とタレの違いです。
「醤油+わさび」の食べ方だけではなく、韓国ではチョジャンという赤いタレで食べるのも一般的です。
赤いタレの正体は「チョジャン」
チョジャンとは、酢とコチュジャンをベースにしたピリ辛&酸味のあるタレのこと。
フェのぷりぷりした食感に、この甘酸っぱくてピリッと辛いチョジャンが絶妙にマッチします。
作り方はとっても簡単なので、日本でも簡単に再現が可能です!
自宅で作ってみたい方はぜひこちらの記事でレシピを紹介しているので、参考にしてみてください👇
ごま油+塩も定番の食べ方
ごま油+塩の組み合わせもフェにぴったりで韓国人が好んで食べる食べ方です。
特に白身魚との相性がよく、素材の味をより楽しみたいときにおすすめ。
韓国では、この2種類のタレを並べて出すお店も多く、気分で使い分ける楽しさもあります。

葉っぱで巻いて食べるのが韓国スタイル
韓国ではフェも葉っぱに包んで食べることが多く、サンチュやエゴマの葉がよく使われます。
そこにフェをのせ、チョジャンやニンニク、青唐辛子、ネギなどを一緒に巻いて一口でぱくり。
お肉の食べ方と似ていますが、フェを巻くとまた違った美味しさがあります。
葉の瑞々しさ、タレの味・香り・魚の食感が一体になって、とっても満足感のある一口になるんです。
ノリャンジン水産市場でフェを体験!
私が韓国のフェ文化に本格的にハマったきっかけが、ソウルにある「ノリャンジン水産市場」でした。
ここは、ソウルで海鮮を楽しむなら一度は訪れたいといわれる、巨大な24時間営業の魚市場です。
📍ノリャンジン水産市場の場所はこちら👇
地下鉄1号線「ノリャンジン駅」から歩いてすぐ。アクセスも抜群です。
24時間営業の巨大市場にびっくり!
市場の中に入ると、そこはまさに海のデパート。
ズラリと並ぶ水槽には、新鮮な魚や貝、エビ、カニ、タコなどが所狭しと泳いでいて、活気に満ちた空気に圧倒されます。

お店の人もとてもフレンドリーで、日本語や片言の英語で対応してくれることも。
深夜でも営業しているので、夜ごはんのあとや観光帰りにふらっと立ち寄れるのも魅力。
「この時間に市場!?」という、ちょっと非日常な体験ができます。
市場で買って、その場でフェ&鍋に
ノリャンジン市場の魅力は、ただの買い物にとどまりません。
気に入った魚介をその場で購入し、上階にある提携食堂で調理してもらうことができるんです。
目の前でさばいてくれたばかりの刺身は、新鮮そのものでぷりっぷり。
締めにはメウンタン(매운탕)という、魚のアラを使った辛いスープも登場!
お酒を飲んだあとにぴったりで、地元の人にも大人気の定番メニューです。

韓国でフェを体験するなら、ノリャンジン水産市場は間違いなくおすすめの場所です!
観光としても楽しくて、食べて満足、おみやげも買えるという、三拍子そろったグルメスポットですよ。
まとめ|韓国の刺身文化は「違いを楽しむ」グルメ体験
韓国の刺身「フェ」は、私たちが慣れ親しんでいる日本の刺身とは食感・量・食べ方・タレ、どれをとっても違います。
でも、その違いこそが面白くて、実際に食べてみると新しい美味しさに出会える体験でした。
ぷりぷり&もちもちの食感、チョジャンのピリ辛酸味、葉っぱで包んで食べるスタイル、最初は戸惑うかもしれませんが、それがクセになるのが韓国のフェ文化の魅力です。
ノリャンジン市場のような場所に行けば、新鮮な魚をその場で刺身や鍋にして楽しむこともできます。
韓国旅行で海鮮にチャレンジしたい方には、ぜひフェという選択肢もおすすめしたいです。
日本の刺身と比べながら楽しむことで、食文化の違いをより深く味わえるはず。
韓国での食の楽しみを、ぜひ刺身でも広げてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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