焼肉を葉っぱで包んで食べるスタイル、日本でもすっかりおなじみですよね。
韓国では、お肉だけでなくお刺身やおかずまでも葉っぱで包んで楽しむのが当たり前。
それは、食文化として深く根づいているスタイルなんです。
そして、ただ葉っぱで巻くだけではなく、美味しく食べるための黄金ルールがあるのをご存知ですか?
私も最初は「ただ巻いてるだけでしょ?」と思っていたのですが、韓国人の友人に教わった食べ方を試してみたら…あまりの美味しさに感動!
あまりに気に入って、日本でもすぐに再現するようになりました。
この記事では、そんな「包むスタイル」の魅力をたっぷりご紹介します!
今夜、巻いてみたくなること間違いなしです!
サムパプ(쌈밥)とは?基本のスタイルと楽しみ方

「サムパプ(쌈밥)」とは、韓国語で「包むごはん」という意味の言葉。
「쌈(サム)」=包む、「밥(パプ)」=ごはん、という単語が組み合わさった表現です。
韓国では焼肉に限らず、茹で豚(ポッサム)や刺身、煮物など、さまざまなおかずを葉野菜に包んで食べるスタイルが根づいています。
よく使われる葉野菜
韓国のサムパプに使われる葉っぱは、香りや食感、ほのかな苦味など、それぞれに個性があり、組み合わせによって味わいが変化します。
一昔前までは日本で手に入りにくいものもありましたが、最近ではスーパーでも見かけるようになりました。
- サンチュ:やわらかくて巻きやすい定番葉野菜
- エゴマの葉:しっかりした香りと独特の苦味がクセになる
- レタス、サラダ菜:日本でも手に入りやすく、初心者にも◎
- ごまの葉:韓国ではエゴマと混同されがちですが、風味が異なる別種
包まれる具材のバリエーション
葉っぱの中に包む具材はとにかく自由!その日の献立や好みに応じて変えるのが韓国流です。
- 焼肉類(サムギョプサル、牛カルビなど)
- 茹で豚(ポッサム)
- 刺身(회쌈/フェサム)
- 焼き魚・煮魚
- ナムル、チャプチェなどのおかず
- サムジャン:味噌+コチュジャンの甘辛ダレ
- にんにくスライス:生ニンニクが定番
- 青唐辛子:辛さのアクセントに
- ネギサラダ:ごま油で和えた細切りネギ
このように、葉物の種類×おかず×薬味の組み合わせで、無限に楽しめるのがサムパプの魅力です!
韓国人に教わった!包み方&味付けの黄金ルール

韓国の友人に「これが一番おいしいよ!」と教えてもらった食べ方を再現したら…あまりの美味しさにびっくり!
今では我が家の定番になった黄金ルールをご紹介します!
包み方の黄金ルール〜美味しさ倍増!おすすめの順番〜
①サンチュの上にエゴマの葉を重ねる
葉っぱは1種類しか使っちゃいけない?…そんなルール、ありません!
みずみずしいサンチュに、香り豊かなエゴマの葉を重ねると、食感と風味のバランスが絶妙になります。
これだけで美味しさが倍増するので絶対にやってみて!
②主役となる具材をのせる
サムギョプサルやポッサム、お刺身などお好きなものをどうぞ。
具材の種類で全体の味わいがガラリと変わるのも楽しみのひとつ!
③調味ダレを乗せる
味の決め手はここ!
このタレがあるとないとじゃ、満足度が全然違います。
作り方は、次の章で詳しくご紹介しますね。
④薬味を乗せる
キムチ、生にんにくのスライス、青唐辛子、ネギサラダなどをお好みでプラス。
全部を少しずつのせて包むと、口の中で味のハーモニーが広がり、思わず笑顔になる美味しさに!
もちろん、好きなものだけでもOK。
特にネギサラダは、脂っこくなりがちな肉との相性が抜群で、さっぱりとした後味に仕上げてくれる名脇役です。
簡単に作れるレシピは、あとでご紹介します!
⑤ 包んで、一口でパクリ!
韓国では「噛みちぎる」のはNG!一口で頬張るのが美味しくて正解です。
味の決め手!サムパプに欠かせない調味ダレレシピ
サムパプの美味しさを左右するのが、調味ダレと薬味です。
韓国の友人に教わって私がどハマりした、お気に入りのレシピをご紹介します!
【お肉用】香ばし旨ダレ(万能タイプ)
韓国の焼肉屋さんでもよく出てくる、定番の組み合わせです。
お肉を食べるときには必須!
【材料(1〜2人分)】
- サムジャン…小さじ2
- ごま油…小さじ1
- にんにく(みじん切り)…1片分
- お好みで白ごま…少々
【作り方】
全部の材料をよく混ぜるだけ!ピリ辛でコクのある味わいが、葉っぱ&お肉の組み合わせをグッと引き立ててくれます。
【刺身用】さっぱり酢コチュジャンダレ(チョジャン)
お刺身には醤油とわさび以外考えられないのが日本人。
その固定概念をがらりと変えてくれるのがこのタレです。
韓国でチョジャン(초장)と呼ばれるこのタレ、とってもさっぱり美味しくお刺身を楽しむことができるんです!
【材料(1〜2人分)】
- コチュジャン…小さじ2
- 酢…小さじ2
- 砂糖…小さじ2
つまり、1:1:1の分量で用意すればOK!
【作り方】
こちらも混ぜるだけ!
酢の酸味とコチュジャンのコクが合わさって、食欲をそそるタレに!
さっぱりネギサラダ
これをのせると、一気に「お店の味」になります!
脂の多いお肉も、ネギサラダと一緒に食べると驚くほどさっぱり。
ついつい手が止まらなくなる美味しさです。
サムパプを食べるなら絶対に用意したい一品です!
【材料(1〜2人分)】
- 長ねぎ(白い部分)… 1/2本分(できれば細く千切り)
- 醤油 … 小さじ1
- 酢 … 小さじ1
- 砂糖 … ひとつまみ
- 唐辛子粉…大さじ1~お好みで。
- ごま油 … 小さじ1
- 白ごま … お好みで。
- にんにく…お好みで。
【作り方】
- ねぎを細切りにして水にさらし、辛味を抜く(5〜10分)。
- 醤油、酢、砂糖を混ぜ合わせる。
- 2に唐辛粉を加えて混ぜる。シャバシャバしすぎているとねぎと絡みづらいので、少しトロトロするくらいまで唐辛子粉をたっぷり入れるのがおすすめ。
- ごま油、白ごま、にんにくを加える。
- 4にねぎを入れてよく絡ませたら完成。完成直後よりも少し時間を置いてねぎがしんなりしたころに食べるのがおいしい!
なぜ韓国では「包む文化」が根づいたのか?

ここまで、サムパプの美味しい食べ方をご紹介してきましたが、この「包んで食べるスタイル」、なぜ韓国で広まったのか気になりませんか?
実は、サムパプは単なる食べ方ではなく、韓国の気候や暮らし、人との関わり方とも深く結びついた、奥深い食文化のひとつなんです。
背景を知ると、次に食べる一口がもっと味わい深く感じられるかもしれません。
野菜の摂取を補うための合理的な方法だった
朝鮮半島では、長く寒さの厳しい冬が続く地域が多く、農作物が採れる季節も限られていました。
そのため、葉野菜は「保存しにくいが栄養価の高い食材」として、日々の食事に取り入れられる工夫が求められていました。
焼肉などのタンパク源と一緒に葉野菜を組み合わせて食べることで、栄養バランスを補うと同時に、体への負担を軽減することもできました。
これが、葉で包むスタイルの合理性につながっています。
「食を分かち合う」文化が土台にある
韓国の食卓では、昔から「大皿を囲んでみんなで分け合う」というスタイルが基本でした。
個別に盛り付けるよりも、共有して食べることで連帯感が生まれ、「包んで食べる」という動作そのものが自然と日常に溶け込んでいきました。
また、包むスタイルは自分で具材や薬味を自由に選べるため、多様な味覚や好みに対応でき、家族や友人と一緒に楽しむ場面にも向いています。
包んで食べることで「味の調和」が生まれる
単に葉で巻くだけでなく、「おかず+タレ+薬味」という要素を一口で食べることにより、異なる味や食感が口の中で一体となって調和します。
韓国料理では「口の中で味を完成させる」という考え方が根強く、サムパプはそれを体現する代表的なスタイルです。
まとめ|おいしさと知恵が詰まった、韓国の「包む」スタイル
韓国の食卓に欠かせない「包んで食べる文化」。
サムパプはただの食べ方ではなく、
✔ 栄養バランスを整えながら
✔ 食感や風味のハーモニーを楽しみ
✔ みんなで食卓を囲む楽しさを感じられる
そんな、韓国人の知恵と優しさが詰まったスタイルです。
今回ご紹介したような「包み方のコツ」や「調味ダレ」を取り入れれば、日本のご家庭でも簡単に、本場の美味しさに近づくことができます!
ただ包むだけではなく、せっかく食べるなら今回ご紹介した黄金ルールで、最高においしいサムパプを楽しんでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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